今回は、とある資料から東京の私立高校の移り変わりについて記載します。
下記の資料に私立高校の移り変わりについて記載があります。
【『高校受験案内』から見える現代の私立高校の変容
-「学力別クラス入試」の普及に注目して】
https://meiji.repo.nii.ac.jp/records/16464
この資料は、晶文社の『高校受験案内』の 2018年度用、2006年度用、1995年度用を比較したもののようです。
「高校入試を行った学校数」で減った高校に関しては、中高一貫になって高校受験を止めた高校が大部分のようです。20年で1割の減少なのでそこまでではないのかなと思いました。
「共学と別学」に関しては、明らかに共学化が進んでいることが分かります。男子校、女子校もかなり減っています。。。共学は20年で倍近くになっています。
高校のコースに関しては、現在は、進学コースや特進コースのように複数コースがあることが当たり前になりましたが、1995年当時は一般的ではなかったようです。
色々な生徒を集めるために作ったんでしょうね。。。特に中堅高校が大学受験実績を伸ばすために上位コースを作ったものと思いますが、そこまで実績を伸ばせている高校は少なさそうです。
最後に、受験案内ではないのですが、「高校生の変化」が記載されています。
ちなみに2022年度調査の結果は下記に記載されています。
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20221216_1.pdf
(2022年度調査)
2002年は40%まで上昇していたものの、今は30%まで落ちています。良かったですね。
(2022年度調査)
赤丸の割合からおおよその平均時間を算出すると、86分なので、2022年(55分)と比較して大分増えてきていますね。これも良かった。
(2022年度調査)
とても楽しい+まあ楽しいの割合が、87.6%のようです。2002年(90.2%)と比較して落ちていますが、まー良い割合で安定しているのかな。
「他人に負けないようにがんばる」は随分割合が落ちています。1982年は47%だったので。。。
「のんびりと自分の人生を楽しむ」は、逆に随分割合が上がっています。。。(1982年は49.2%)
これは日本が成熟してきている証なのかなと思います。
これから日本の高校や高校生はどの様になっていくのでしょうか。