今回は、駿台全国模試(高1)の結果から考えたことを記載します。
6月に駿台全国模試(高1)があり、最近結果が出ました。
娘(高1)は受験しませんでしたが、Xやブログで色々な方の成績を見ていて以下のことに気づきました。
(気づいたこと)
①中学時代の駿台中学生テストの偏差値と大きく変わらなかった人が多い。
②高校の平均点の偏差値が、駿台中学生テストでの合格ラインの偏差値に近い。
上記2つを見ていきます。
①について
-中学時代の駿台中学生テストの偏差値と大きく変わらなかった人が多い。
同じ駿台のテストとは言え、母集団はそれなりに異なるのかな。。。と思っています。
駿台中学生テスト(中3)
→中3だと一番受験者数が多い8月で約6000人、少ないと2000人以下となります。基本的には難関国立私立高校を志望している人が多く、中高一貫生の受験はかなり少ないと思われます。
駿台全国模試(高1)
→今回6月の受験者数は約16500人。高校受験のない中高一貫校組も参戦しています。高校受験の上位校で学校受験している高校もあり、初めて駿台を受ける方も多そうです。
母集団はそれなりに異なるはずですが、結果的に同じような母集団のレベルとなっていると感じました。
私が観測したのは限定的ですが、駿台中学生テストで偏差値70以上取っていた方、約60だった方、約55だった方、約50だった方等々、大きく変わらなかった。。。という感想でした。
変わらなかったとつぶやいていない方も、公開している成績と、合格した高校から推測するに、確かにほとんど同じだったのでは?という感じでした。
これは興味深いな。。。と思います。
②について
-高校の平均点の偏差値が、駿台中学生テストでの合格ラインの偏差値に近い。
上記は全体、日比谷高校、ある中高一貫校の平均の比較です。
日比谷高校は今回は全体の約8割の生徒が受験したと思われます。「ある中高一貫校」は名前は記載しないですが、3教科の合計が日比谷高校を超えているからも分かる通り、かなりの高校で、ほぼ全生徒が受けていると思われます。難関10大学+国公立医学科に卒業生の約半分が現役で進学する学校です。
上記で日比谷高校の合計点(3教科)の偏差値は62となっています。駿台中学生テストの偏差値を見ると、確実ラインが64.4、可能ラインが59.6となっています。(5教科の偏差値ですが。。。)
https://sundai-test.jp/documents/references/2025/misc/2025-06-passing-marks.pdf
日比谷高校以外の高校でも、駿台中学生テストの合格ラインの偏差値約55の学校、約46の高校で、駿台全国模試の学校平均点に対する偏差値がほぼ同じでした。
もう少し言うと、確実ラインよりは下で、可能ラインよりは確実ラインに近い。
その高校に合格した生徒は、普通は確実ラインを超えている生徒が多いはずですが、昔の記事に書いた通り、駿台中学生テストの確実ラインは普通より高い数値になっていることもあり、駿台中学生テストの合格ラインの偏差値と駿台全国模試の学校平均点に対する偏差値がほぼ同じでもおかしくないのかなという感覚です。
上の表の数値を見ると、日比谷高校の英語の平均点がかなり高いです。全体平均より40点近く高く、「ある中高一貫校」よりも20点近く高いです。「ある中高一貫校」も公立トップ校の平均ぐらいの点数なのかなという印象です。
逆に数学が「ある中高一貫校」の方が高いのは面白いですね。数学は中高一貫校の方が高いんでしょうね。。。
話しが脱線しますが、今回の駿台全国模試を受けてショック?!を受けた生徒はかなりいるものと思われます。
各教科200点満点、3教科600点で、平均点が245点。。。高校受験上位校の生徒でも標準問題を中心に解いていた方はかなり苦戦したはずです。
英語の平均点は72.2点ですが、40~59点の層が一番多くなっています。今回受けた生徒のほとんどの生徒は、英語の高校入試の標準問題であれば偏差値60以上は取っていたと思われ、そういう生徒でも200点満点で60点以下となっています。。。
ただ、この時期に自身の位置がどの様なものか把握できるのはすごく意味があるなと思っています。今まで分からなかった大学までの距離がなんとなく分かるのですから。
以下は、今回の駿台全国模試の合格基準偏差値です。
判定は以下のようです。
A判定:合格可能性80%以上
B判定:合格可能性60%以上
C判定:合格可能性40%以上
今まで書いてきた①と②を踏まえると、少し乱暴かもしれませんが、駿台中学生テストの偏差値を上記に当てはめても、大きくズレた話しでもないということになります。
今回受験した高1だけでなく、現在、駿台中学生テストを受けている中学生も夢を?!見られそうです。
勿論、大学受験は大学や学部によって教科の配点も違いますし、そもそも3教科で正確な判定はできませんが、現時点で上記の偏差値の場合、「その時の成績としては可能性のある位置にいる」と判断できそうです。
(東京科学大・一橋大が62でA?!、東京大学文二が59で40%もある?!と思うことはあるものの。)
学力は同級生(+浪人生)との戦いなので、これを維持できるように頑張る必要がありますが、その時の評価としては素直に受け取っても良さそうです。
これをベースに、いかに志望校に合わせにいけるかの勝負になりますね。
今回の駿台中学生テストと似通った傾向というのは徐々に崩れていく可能性が大きそうですが観測できる範囲で追いかけてみたいと思います。