今回は、報告書「大学入試研究の動向」から明治大学を取り上げます。
大学入試センターから、「大学入試研究の動向」という報告書が出ています。
その40号の報告書に、主要私立大学の入試改革の現状と課題について記載されていたので取り上げたいと思います。
今回は、明治大学です。
『』は、報告書から抜粋した文章です。
人気の明治大学も志望者数は減っているようです。
『他の首都圏の私立大学ではかなり志願者を減らしたところもあるかと思いますので,その影響は軽微だったのかなと考えています。 』
明治大学の一般受験者数は2007年頃から大幅に伸びていたことが分かります。(太い赤線は私が志望者数のところで線を引きました。)
緑○をつけたのが理工学部ですが、理工学部が人気があるんですね。
『10 万人を超え始めたのが 2007 年度以降になっています。ちょうどその時期に本学では全学部統一入試を導入しました。さらに中野キャンパスなどを設置しまして,志願者数は増加していきました。ちなみに,2010年度と 2011 年度は志願者数が日本一ということで,かなり話題になりました。 』
志望者数は近年減っていましたが、合格者数は増えていますね。ってことは倍率は下がっているものと思われます。
『は定員厳格化前の 2017年度よりも合格者が増えている状況になっていて,志願者にとっては非常にいいことなのかなと思いますが,個人的には少し懸念しています。
なお,合格者の多い高校としましては,神奈川県,埼玉県などの公立校が多くなってい
ます。合格者の多い上位 12 校の大学全体に占める割合は大体 8%程度になっていますので,かなり幅広い高校から合格者を出しているのかなと思います。』
→何を懸念しているのかは記載されていません。
こちらは総合選抜型の結果のようです。推薦やそれに準ずる入試の結果ですね。
2.5倍?ぐらいの倍率で、決して受かりやすいものではないようです。
明治大学では一般受験が70%を占めているようです。また、2017年と2022年で入試形態の割合は変わっていないようです。
『基本的に一般選抜重視の姿勢は,恐らく今後も大きくは変わらないのではないかなと
思いますが,指定校や付属校などのいわゆる学校推薦型や,総合型選抜を重視していないわけではありません。』
→今後も一般選抜重視のようです。まー受けたい人が集まっていますからね。
入学者の一都三県の占める割合が年々上昇しているようです。これは。。。しょうがない気もします。
『多様なキャンパスの実現を考えていきますと,もう少し首都圏以外の学生さんにも来ていただきたいのが本音です。』
一般受験と言っても色々な試験方法がありますね。。。今後学んでいかないといけないですね。。。
『学部別入試の募集人員が最も多くなっていて,全体の 50%ぐらいを占めて
います。全学部統一と共通テスト利用はそれぞれ 10%ずつです。』
棒グラフを見ると随分差がありそうですが、70~80%の得点率が必要そうです。(全学部統一入学試験です。)
学部別(通常の一般受験)は差がありますね。
緑のマーカーをつけたところが優遇ですが、明治大学ではほとんど英検等の外国語検定試験は用いられていないようです。
『ちなみに 4 技能の志願者数は残念ながら少しずつ減ってきていますが,英検でいえば 1 級レベルの志願者はかなり増えている状況です。 』
→1級は増えているんですね。。。
人数だけ見ると、かなり少ないですね。。。
『総合型選抜は大体 6%ぐらいですので,募集人員としてはあまり多くありません。』
『日本学園中学校・高等学校を明治大学付属世田谷中学校・高等学校という
名称に変更して付属校とする議論が進んでいます。2029 年度入試から恐らくこうした付属校からの学生さんが入ってくることになるのではないかと思います。』
この報告書には明治大学の他に、立教大学、上智大学、早稲田大学(政治経済学部)が取り上げられていますので、見てみてください。(どこかで他の大学も取り上げるかもしれません。)