今回は、埼玉県の主要公立高校の、2021年度、2022年度、2023年度入試で合格した方の偏差値を比較します。
進学塾クレア様が2023年度の北辰テストの内容をブログに記載されています。その情報を利用させていただいて、以下の高校の偏差値(2021年度、2022年度、2023年度)を比較してみたいと思います。
対象高校
大宮高校
浦和第一女子高校
県立川越高校
偏差値は、その高校に合格した方の、北辰テストの偏差値となります。
※中3の1年間の偏差値平均のようです。
ちなみに、2021年度、2022年度、2023年度とは、
2021年度:現在の大学1年の代
2022年度:現在の高校3年の代
2023年度:現在の高校2年の代
です。
【県立浦和高校】
上記は、県立浦和高校に合格した生徒の、北辰テストの偏差値をもとにしています。
割合で表現していますが、累積表記にしていて、例えば2023年度で偏差値74以上の生徒は全体の4.5%いることを示しています。73-74は12.2%となっていますが、73以上の偏差値が合計で12.2%、つまり74以上と73ー74の割合を足した数値です。一番下の64-65で100%になっていますが、この偏差値帯で全ての生徒が網羅(100%)された形です。
黄色の箇所は、全体の半分(50%)の生徒が属する偏差値帯を表しています。2023年度は70-71に全体の半分(50%)の生徒が属しています。
一番右の列が、2023年度から2021年度の割合を引いた数字です。プラスであれば2023年度の方が上で、マイナスであれば2023年度の方が下であることを表しています。
。。。前置きが長くなりましたが、県立浦和で見ると、
・偏差値73以上の生徒の割合が年々下がっている。
・偏差値72未満の生徒の割合はそこまで変わらない。
と言えると思います。
つまり。。。上位20%の偏差値が下がっていて、上位20%より下の層はそこまで変わっていないということが言えると思います。
大学入試において入り口の中3時点の学力と、出口の大学受験時の学力の相関が分からないのでなんとも言えないですが、トップ層の割合が減っているのは良い材料ではなさそうです。
元々浪人が多い高校ではあり、最終的にはそこまで変わらない可能性はありますが。。。今後の進学実績を注目したいと思います。
【大宮高校】
※普通科と理数科を足したものの割合です。
大宮高校は伸びていることが分かります。2022年度の現高3世代のトップ層はかなりレベルが高そうです。2023年度は2021年度よりも上で、トップ層の割合が県立浦和とほぼ同じになっています。
今後の大学実績が楽しみな高校ではないかと思います。
【浦和第一女子高校】
2023年度と2021年度はそこまで大きな差はなさそうです。2022年度が少しレベルが高い代なのかもしれませんね。
偏差値72以上の割合が年々減っていますが、70以上で見ると年々増えています。これは良い傾向ではないでしょうか。
偏差値67未満が約20%です。ここを少なくしていくことが大学実績の伸びに繋がるような気がしますね。
【県立川越高校】
地理的な問題か、県立浦和や大宮でもトップになれる人が県立川越高校に進学しています。偏差値69以上の生徒がかなり増えています。さいたま市立浦和を超えてきています。
これはこの先の大学実績が楽しみになりました。
【川越女子高校】
今回取り上げた高校で一番心配な学校です。。。偏差値67以上が2021年度と2023年度で比較すると約20%も落ち込んでいます。。。
これは。。。この先の大学実績に響いてくるかもしれません。。。
(参考)2021年度、2022年度比較