今回は、週刊朝日に掲載されていた「難関・有名私大 実合格者数」と、合格者数を組み合わせて、早慶に現役合格した人がどれだけ複数学部に合格しているのかについて記載します。
私立大学の合格者数は、1人で複数学部合格していることもあり、あまり参考にならないと言われています。
では、早慶大学について、週刊朝日の実合格者数をもとに、合格した人(現役生)がいくつの学部に合格しているのかを示したいと思います。
今回は東京都と神奈川県の高校です。
取り上げる高校は、「早稲田大学の実合格者数が卒業生徒数の5%以上」です。20人に1人以上合格している高校です。
列説明です。
・「類」:国立、私立、公立
・「高」:高校から入れる学校に〇
・「卒」:卒業者数
・「合格」:合格者数(現役) ※
・「実数」:実合格者数(現役) *週刊朝日の数値
・「合格数 合/実」:合格者数÷実合格者数 *1人で何学部合格しているのかの数値
・「割合 実/卒」:実合格者数÷卒業者数
※後で補足します。
【東京都】
(「割合 実/卒」が20%以上の高校)
(「割合 実/卒」が10%~20%の高校)
(「割合 実/卒」が5%~10%の高校)
太字のところが、「1人で何学部合格しているのかの数値」です。
これを作った時にあれ?と思いました。黄色でマークしたところが矛盾している箇所です。
合格者数(現役) < 実合格者数(現役) となっています。本来であれば実合格者数(現役)が合格者数(現役)を上回ることはありえません。
合格者数(現役) は4月のサンデー毎日から持ってきました。サンデー毎日の数値は、サンデー毎日、週刊朝日、大学通信で合同調査した数字なので、基本的には整合が合うはずなのですが、恐らく調査時期のずれ等もあり、信憑性に欠けるのかなと判断しました。
慶應はなかなか数字の把握が難しいのかもしれません。
そこで、各学校のホームページ等から数字を地道に拾って補正をかけました。
(補正後)
(「割合 実/卒」が20%以上の高校)
(「割合 実/卒」が10%~20%の高校)
(「割合 実/卒」が5%~10%の高校)
「合格」列ですが、
黒太字:各学校のホームページから持ってきた数字
赤太字:各学校のホームページから持ってこれなかったため、インターエデュから持ってきた数字
黒字:各学校のホームページ、インターエデュから取れなかった数字(つまり補正前)
芝、国際基督教、聖心女子、田園調布、国分寺は矛盾したままです。ということもあり、超参考程度にしか見てはいけない情報かなと思いました。
トップの日比谷は、1人で早稲田が1.19学部、慶應が1.07学部に合格なので、基本的には1学部の合格者が多いことが分かります。
2位の桜蔭と3位の女子学院は他と比較すると、早稲田は複数合格者の数が多いのかなと思います。
早稲田で1人で2学部以上合格している学校は、吉祥女子、学習院女子、朋優学院です。
慶應は1人で2学部以上合格している学校はなく、1.5学部以上が鴎友学園女、武蔵、世田谷学園、小山台です。
【神奈川県】
(「割合 実/卒」が15%以上の高校)
(「割合 実/卒」が5%~10%の高校)
これは補正前の数字です。
同じく補正をかけました。
(補正後)
(「割合 実/卒」が15%以上の高校)
(「割合 実/卒」が5%~10%の高校)
「合格」列ですが、
黒太字:各学校のホームページから持ってきた数字
赤太字:各学校のホームページから持ってこれなかったため、インターエデュから持ってきた数字
黒字:各学校のホームページ、インターエデュから取れなかった数字(つまり補正前)
柏陽、多摩、湘南白百合、横須賀は矛盾したままです。ということもあり、超参考程度にしか見てはいけない情報かなと思いました。
トップの聖光学院は、1人で早稲田が1.42学部、慶應が1.12学部に合格なので、基本的には1学部の合格者が多いことが分かります。
横浜翠嵐は1人で早稲田が1.34学部、慶應が1.16学部に合格で、日比谷より若干高いぐらいです。
早稲田で1人で2学部以上合格している学校は、鎌倉女学院、川崎市立、カリタス女です。
慶應は1人で2学部以上合格している学校はなく、1.5学部以上が公文国際だけです。
長々と記載しましたが、今回分かったのは、
・早稲田大学のほうが慶應義塾大学より複数学部に合格しやすい。(これは学部数等に関連しているのかな。)
・超トップ校でも2学部以上合格するのはかなり難しい。
ということかと思います。
それと、なかなか正確な情報を取得するのは難しいということですね。。。