今回は、英検協会・漢検協会・数検協会の2022年度の業績について記載します。
6月末に、英検協会・漢検協会・数検協会の2022年度の業績が更新されていました。
英検、漢検、数検とも受験者の主力は小学生~高校生なので、少子化が加速していく中で、これらの協会も段々辛くなっていきそうに思います。
英検は、大学受験の仕組みにうまく入り込んできているのはうまいなーって思いますが、漢検や数検はなかなか難しそうです。
【英検】
一番下が直近の業績です。令和3年度がすごく伸びていたので、減収になっていますが、中期的にはまだまだ伸びそうです。
全収益(売上)が179.1億円で、その内、英検の収益は160.9億円です。
400万人以上が受験しているのはすごいですね。
これだけ受験しているのであれば、色々な情報が集まっていそうですが、英検は各級の合格率さえも非公開なところが寂しいです。
他の検定と違い、1人で何回も受験していると思われるので、なかなか合格率として出しづらいのかもしれませんが。。。
英検の「事業報告書」を見ても、事実が淡々と記載されていて、その事実に対する見解が記載されていないので、面白くないです。
英検は下記の通り、受験機会を増やしているようです。(それで業績を維持しているのかなと思います。)
【漢検】
英検とは異なり、徐々に受験者数を減らしています。。。売上(全収益)も減っています。これは完全に少子化の影響でしょうね。
全収益(売上)が47.2億円で、その内、漢検の収益は38.5億円です。
受験者数を減らして増収なのは、検定料の値上げのお陰なようです。
規模は英検の1/4です。
英検同様、漢検の「事業報告書」を見ても、事実が淡々と記載されていて、その事実に対する見解が記載されていないので、面白くないです。
2級まではそれなりの受験者数がいますが、準1級になるとかなり少なくなります。
【数検】
数検は収益が10億ちょいでなかなか厳しい収益状況です。規模は英検の1/15になります。
全収益(売上)が12.8億円で、その内、数検の収益は11.4億円です。
数検の「事業報告書」を見ると、昨今のデータサイエンスやAIの高まりに希望を見出していることが分かります。ただ。。。だからと言って数検の受験者数が増えるかどうかは別問題かなとも思います。
落ち込みを下記の通り分析しています。理由を「学校行事の復活」としています。。。果たしてどうなんでしょうか。。。
下記の受験者数を見ると、3級(中学3年生レベル)が圧倒的に多いです。それは漢検も同じなのですが、3級と比較して他の級、特に小学生が受ける級の受験者数が少ないです。これは認知度の差でしょうか。
娘もそれぞれにお世話になっていますが、この先はあまり受験することもなくなるのかな。。。とも思っています。
数検は。。。もう受けないかもしれないですね。。。