今回は、英検で気を付けたほうが良いことを考えてみました。
先々週の集団塾の面談で、英検の話になった際に、塾の先生は、
「学年より先の英検の級を取得している生徒が塾に入った時は、受験英語の観点で残念なことになっていないのかをまずは確認する」
と仰っていました。
また、早稲アカの保護者会の資料によると、1Eクラス(英検3級を取得済の生徒が対象のクラス)よりも1Tクラス(学年通りに進んでいるクラス)の生徒のほうが得点が遥かに高いようです。
娘の兄で、英検を取得しているからといって、学校や塾のテストで高得点取れるとは限らないことを学びました。
そういうこともあり、娘(中1)には
・英検準2級を勉強していた時は、問題で文法問題が出てきた時は簡単にその内容を教えていた
・英検準2級取得後は、高校入試の比較的簡単な問題集で抜けがないか確認した
ということを実施してきました。
皆さんもご存じだと思いますが、英検で一番重要なのは語彙力があることが重要で、単語・熟語の勉強が中心になるかと思います。
そういうこともあり、受験英語の観点で言えば、
・学年の学習をしっかり習得した後に、それに合った英検の級を受検する
ことをすれば冒頭に記載した「残念なこと」にはならないのかなと思います。
一方で、受験英語では英検準2級や英検2級の獲得が推奨され、そんな悠長なことを言っていられないことも事実かなと思っています。
そう考えると、
・単語や熟語の勉強を中心としながらも、ある程度の文法の勉強もする
ことがバランスが良いのかなと考えました。
そういう視点で本屋の英検コーナーを見たのですが、旺文社の教本シリーズがバランスが取れている気がしました。
今まで教本の存在は知っていたのですが、正直教科書ぽいこの本で勉強する意義を見出せなかったのでスルーしてきましたが、英検の弱点を補強するには適切な本に見えました。
その級に必要な文法を解説しているページがあり、かつそんなに細かい説明ではないので習得にそんなに時間はかからないのかなと思います。
問題を解いて解けなかった際に参考書的に使用するでも、文法のページを見て頭に入れてから問題を解くでも良いとは思いますが、過去問では全ての文法が網羅される訳ではないので、可能であれば先に文法のページを見て頭に入れるほうが有効かもしれません。
もしこれから英検5級や4級の勉強を始める方がいればこの本を取り入れるのもありだと思います。
個人的な感覚では、英検準1級以上を持っている人は受験英語でも比較的成績は安定するものの、2級までは油断ならないのかなと考えます。
合格者ではなく、志望者の94%以上が受験前に英検2級以上を取得している北野高校の、入学直後の英語の成績がここまでばらけるのは、私的には衝撃です。
それだけ、検定だけだと抜けがある証拠なのかなと。。。思います。
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