今回は、本「受験期の子をもつ親に」から私が気になったポイントを記載します。
本「受験期の子をもつ親に」は1984年出版の本です。
図書館で目につき、借りて読んでみました。
1984年は私が中学生だった頃より少し前ですが、私の時代もこうだったな・・・ということを思い出しました。
--抜粋 開始
現実をみつめると、一流高校から有名大学へのコースをたどらなければ、将来性のある就職先が選べない。
それが、あまりにもはっきりしています。だから親は、その保証を手にするために必死に子の尻をたたき、受験戦争に勝たせようとしたくなります。そして、「点数で人間の値うちは測れない」と考えている人でさえ、この父親のように"点数"にこだわらざるをえなくなってしまいます。
ーー抜粋 終了
今と同じですね。。。
--抜粋 開始
わたしは、講演に招かれて全国各地へ出向くことが多いのですが、その折々に聞く状況は大変なものです。
中学生による殺人、強盗、売春、麻薬などの事件を頂点として、万引き、喫煙、リンチ、金品強奪、性非行などの問題が激増しています。そして学校の日常でも、校内暴力、器物破損、授業妨害などがあって、平静に学習が続けられないところが少なくありません。
まさに"非行の嵐"が吹きまくっているという感じです。
ーー抜粋 終了
ここは随分変わりましたね。確かに非行って言葉は聞かなくなりました。LIFE SHIFTでもあったように、良い時代になったのかなーって思いました。
--抜粋 開始
ところがそれは、高校入試だけでなく、日本社会のほとんどのしくみがそうです。
大学受験をはじめとし、入社試験、各種採用試験、昇格・昇給試験などことごとくがそうなっています。
そしてその結果で、地位や賃金(給料)が決められる。-つまり"点数"によってその人の"能力"をはかり、それが"人格"や"生活給"を決める基準にされるのですから、実に矛盾しています。
ーー抜粋 終了
ここは今も大して変わっていない気がしますね。
--抜粋 開始
「勉強さえすれば他のことはかまわない」という放任の親をつくり出すことになるのです。
矛盾の深まりは、それだけではありません。こうした親の意識をあおるように日本の教育体制・受験体制は、"競争による選別"を強め、"能力による差別"をいっそう強めていきました。
大企業のある経営者は、「コンピュータなどの技術革新がすすんだから、20%程度のエリートを養成すれば、他は肉体労働者で結構だ」と教育改革への提言をしました。それを取り入れた政府・文部省の教育方針ですから、差別・選別の教育がますます強化され、受験戦争も熾烈になっていくのは必然の結果でした。
ーー抜粋 終了
ここも多少の違いはあれ、そこまで大きく変わらないのかな。。。と。
今はコンピュータ→AIですね。
--抜粋 開始
新入生の心配 ※中学生
第一位 ・・・ 部活動(どの部へ入ったらよいか)
第二位 ・・・ 上級生(こわくないだろうか)
第三位 ・・・ 友だち(いい友だちにめぐりあえるか)
第四位 ・・・ 学習(英語やむずかしくなる科目についていけるだろうか)
第五位 ・・・ 先生(殴らない先生に教えてもらえるか)
ーー抜粋 終了
第二位と第五位は今はないですよね。。。少なくとも上位には入ってこないですよね。
--抜粋 開始
交友問題
第一位 ・・・ 暴力におびえている子の問題
第二位 ・・・ 成績が低いのをバカにされてひねくれた子の問題
第三位 ・・・ 親しい友だちに裏切られてやる気を失った子の問題
第四位 ・・・ 異性に気が向いて勉強が手につかないという子の問題
第五位 ・・・ 班長や委員をやっているものの、友だちが何もしれくれないで沈んでいる子の問題
ーー抜粋 終了
一位が暴力っていうのがすごいですね。。。
基本的にはいじめはなくなっていると思うので、今は違う問題が上位に入りそうです。
最後に本から主要な図表を紹介します。
①中学3年の諸事
今とそんなに変わらないなと思いました。
②子どもの動向と親の計画
昔も親は一生懸命だったのですね。。。家によって異なるのは今と同じとすると。。。
③公立高と私立高の経費の比較
物価の差は調べていないですが、私立は40年前も思っていた以上に高いですね。
④全国の公立・私立高の中途退学者数
今はかなり減っているようです。1%ぐらいのようです。
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
仕組み的なところはそこまで変わっていないことが分かりました。
学校生活は勿論、異なる問題はあれど、以前と比べれば平和になったのかなと思います。
40年後はどうなっているでしょうね。。。