今回は、サピックスと早稲アカの中学部の進度(英語、数学)を比較した結果について記載します。
昨年の11月に早稲アカの通常校舎とExiv校舎のカリキュラムの進み速さ(進度)について記載しました。
早稲アカの通常校舎とExiV校舎の英数の進度比較(高校受験部) - WinningTicket’s blog
ここにサピックスも加えてみたいと思います。
最初に断りを入れると、進度をはかるのはなかなか難しいです。公立中学のようにカリキュラムにそって順番に進めている訳ではなく、いったりきたりして効率的学べるようにカリキュラムを作っていると思われます。
そういうこともありあくまで参考程度ですね。
【英語】
上の図は、サピックス(SAPIX)と早稲アカ(T、SK1、SK2、SK3)のカリキュラムについてざっくり可視化してみました。
学年のどのタイミングで何を学ぶか?の可視化です。
サピックスの英語の進みは速そうです。感覚的にはExiv校舎のSK1と同じぐらいなのかなと思いました。
サピックスの英語の特長は、
・中1から長文読解を扱い、中2からは実戦的な長文問題を扱っていること
かなと思います。
中3からはより実戦的になっていくのは早稲アカも同じですが、サピックスのユニークな点は、3教科受講の場合、英語と数学を多く学べます。
通常の塾だと、3教科受講する場合と5教科受講する場合で、英語と数学の授業時間は同じだと思います。
サピックスの場合、3教科受講は5教科受講と同じ授業時間があります。
(イメージ)
5教科受講:英語+数学+国語+理科+社会
3教科受講:英語+数学+国語+英語+数学
これは良い仕組みだなと思いつつ、もし通っている場合は悩むポイントかもしれません。
英語のカリキュラムを見ると、3教科受講で学べるものは(=5教科で学べないものは)、
適語補充/書きかえ/整序英作文/和文英訳/条件英作文/学校別入試問題集
ということが書かれています。
つまりより実戦的なポイントが学べるということかと思います。
中3になって、理社を取るのか、英数の実戦的な内容を取るのかの判断は非常に難しいなと思いました。
【数学】
数学も英語と同じく、早稲アカのExivのSK1に近いのかなと思いました。
サピックスの進度は速いです。
早稲アカの場合、中3は数学は週2日になりますが、サピックスで3教科受講の場合の授業時間とほぼ同じかと思います。
。。。ということはもしサピックスに通っていたら3教科受講のほうが良いのかな。。。と思いました。
参考までにサピックスの理科と社会のカリキュラムを簡単に記載すると、
【理科】
・中1の1年間で公立中で学習する内容を一通り学ぶ。
・中2は復習しながら発展的なことを学ぶ。
・中3は3~5月で全単元の復習をし、6月~夏期は差がつきやすい単元を学ぶ。
【社会】
・中1の1年間で公立中で学習するコアな部分(歴史、地理、公民)を一通り学ぶ。
・中2は日本地理、近世~近現代の歴史、公民は経済を学ぶ。公民は中2で終える。
・中3は前半で公民の復習をし、頻出テーマの問題演習へと移る。
早稲アカの場合、学校の単元通りに、少し速いスピードで学びますが、サピックスは中学受験等で取り入れているような繰り返し学習を意識しているようです。
どちらが良いかは子どもによって違う気もしますが、理にかなった勉強法かもしれませんね。
今回の内容は、サピックスから送られてきた入塾案内から記載したのですが、普通にHPにも記載がありましたね。。。
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