今回は、英検で新たに増える「英検準2級プラス」について記載します。
少し前に英検の準2級プラスについて合格基準のCSEスコアが発表されました。
2025年度 準2級プラス(新設級)の紹介 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
上記は1次試験の基準スコアです。
準2級と2級の間に位置づけられて、
準2級との差:1402-1322=80
2級との差:1520-1402=108
ということもあり、若干準2級寄りなんでしょう。
CEFRでも準2級と同様、A2に位置づけられていることからも分かります。
今回は、準2級プラスの位置づけと受け方について考えたいと思います。
【位置づけ】
高校入試では、英検を保持している加点になる場合があります。高校のレベルによりますが、3級以上で加点されるケースが多いように感じます。
以下はある私立高校の単願、併願の基準の一部を切り取ったものです。
(娘の兄の受験時にもらったものです。)
この高校では英検と数検が加点対象で、準2級が+1、2級が+2となっています。
準2級プラスが出来たことでこの様な仕組みが変わるのか?が1つの焦点になりそうですが、
・名前が「準2級」とついていること
・CSEスコアが準2級寄り
ということを考えれば、高校入試では準2級と同じ位置づけと考えるのが自然に思います。
【受け方】
今後、準2級プラスを果たして受けるメリットがあるのか?という問題が発生しそうです。
英検は、
・準2級と2級のギャップを埋めることで、学習者に身近な目標を提供する
・小さな成功体験の機会を提供することで、学習者のモチベーションの維持・向上を図る
と記載していますが、時間がない中学生には増えることはやっかいにも思えます。
中学時代に英検2級を受ける人は、そこにたどり着くまでに以下のパターンがありそうです。
パターン①は今までと同様、急を確実に上がっていくパターン。
パターン②は準2級プラスを受験しないパターン。
パターン②は準2級を受験しないパターン。
この中で止めたほうが良いなと思うのはパターン①です。
英検の勉強の仕方は色々あれど、うちの娘(中2)のように、でる順パス単をそれぞれの級で取り組む場合は、1つ級が増えるだけでかかなりスピード感が落ちるのかなと思います。
娘の場合、
3級から準2級にかかった期間は約1年2か月ほど。
準2級から2級にかかった期間は約1年3か月ほど。
なので、そこに新たな級が入ることで更に1年はかからないとは思いますが、間違いなく取得スピードは落ちる気がします。
パターン②かパターン③のどちらで行くのかは。。。3級のスコアで判断しても良いのかもしれません。
娘の場合は、3級の1次のCSEスコアが1360でした。これは準2級の基準スコア(1322)を超えているので、次は準2級プラスにチャレンジしても面白いのかもしれません。
逆に3級で基準スコアギリギリの場合は、準2級にしたほうが安全かもしれません。
。。。というように臨機応変に判断し、時間がないのにパターン①で真面目に取り組むのは得策ではなさそうです。
世の中の反応を見ると、準2級と2級の間に級を作るより、2級と準1級の間に級を作ったほうが良いという声がありますし、私もそう思いますが、英検は大学以降の受験者数は極端に減るので、ニーズのある準2級と2級の間の級のほうが受検者数が多くなるんでしょうね。。。
英検の優遇のある高校を調べようと思ったのですが、纏まったサイトってないんですね。。。以前、英検協会が纏めていたと思ったのですが。。。