WinningTicket’s blog

娘の高校受験(2025年)に向けた記録です

本「東大合格高校盛衰史」を読んでメモしたこと

今回は、本「東大合格高校盛衰史」を読んでメモしたことを記載します。

 

東大合格高校盛衰史 小林哲夫 | 光文社新書 | 光文社

 

目次

まえがき
1章 東大合格校の歴史I 1949~1968年
2章 東大合格校の歴史II 1969年入試中止
3章 東大合格校の歴史III 1970~1989年
4章 東大合格校の歴史IV 1990~2009年
5章 東大合格校の歴史V 前史、旧制一高受験編
6章 全国から東大へI 北海道・東北・関東
7章 全国から東大へII 甲信越・東海・関西
8章 全国から東大へIII 中四国・九州・沖縄
9章 時代を超越する女子校の底力
10章 宗教系高校の東大信者たち
11章 東大と甲子園で全国区に
12章 東大合格報道史
13章 東大生を作り続けて60年 1950~2009年累計
参考文献
あとがき

 

主に、6章から8章で、私が気になった点をメモしたのでここに残したいと思います。

 

すみません、完全に私が知って良かったという点なので、皆さんには何も参考にならないか。。。と思います。。。

 

【埼玉県】

・栄東は中学校には「東大クラス」と「難関大クラス」は同じカリキュラム、同じ進度で授業を行っていて、中3では、高校の授業の先取り授業を行っている。

 

【千葉】

・2008年、県立千葉高校中高一貫コースを作ったのは、渋幕から東大合格者トップの座を奪い返すためという味方をしていた。

・2002年、渋幕が県立千葉を1人差で追い抜く。県立千葉関係者は大きなショックを受ける。この年、県中高一貫教育研究会議を設置した。

 

【東京】

・日比谷高校は、大学入試に直結する内容、2学期制や1コマ45分7時限の効率的な授業、補修や講習の実施で合格者数を増やしていく。探究型の授業を充実させた「海外派遣研修」ではハーバード大学MITメディアラボニューヨーク連邦準備銀行、国連本部などを訪問している。

・2002年、進学指導重点校を設置し、①進学を重視した教育課程の編成、②公募制で指導力のある教員、習熟度別授業に必要な教員を措置、③土日の補習を充実させる、などの支援策を打ち出した。

・開成、麻布、武蔵(私立)、筑駒、筑附、東京学芸大附属などは、東大受験に特化した綿密かつ計画的な指導は行っていない。

 

【神奈川】

横浜翠嵐では、学習時間は平日は「学年+2時間」、休日には「学年+4時間」を目標に掲げている。

・これは塾や予備校での授業を含めず、自分で勉強した時間をカウントするもの。

・入学前の案内には「横浜翠嵐1年としての覚悟をもって入学してきてください。中学時代と同じ気持ちでは、本校の学習・生活を進めていくことはできません。意識を変えてください。」と記載されている。

・先生曰く「進路の7割は1年生で決まる。中高一貫校と同じ土俵にあがるわけですから、初動がすべて。1年生の期間をうまく使うことで、進路実現につながるのは間違いありません」とのこと。

 

聖光学院は「高3生にとって、大きな存在となっているのが自習室です。日曜・祝日は朝8時から、平日も毎日夜9時まで開けています。夕飯も、予約しておけば食堂で定食が食べられる。生徒同士で教え合い、励まし合いながら頑張る効果は、こちらが思う以上に大きい」

 

【北海道】

・高3時に、放課後の6時まで、教科ごとに教科担任が講習を開いてくれます。そのため勉強したい講習を選んで受けることができました。北嶺の生徒は塾や予備校に通わなくても大丈夫だった。

 

【奈良】

西大和学園は、生徒から東大コースの設置の要望が出た。高2の3学期から東大志望の生徒67人を1クラスにして、専用の教室を作った。

・その学年の生徒は最多の東大合格実績を挙げた。それを機に進学実績が一気にアップした。先生たちの意識も生徒たちの「天井を外す」ことこそ大事という意識に変わった。

 

【その他】

・塾の競争が激しい神奈川では、横浜翠嵐と湘南とを合わせて合格者数を提示するよりも、「横浜翠嵐 ○名」と打ち出したほうがインパクトがあるから。

・受験先を一つに絞って生徒を誘導した。高校無償化で、仮に横浜翠嵐に不合格でも私立の特進コースが拾ってくれることもあり、志願者が集まった。

 

・日比谷、横浜翠嵐は生徒募集がカギとなる。公立の伝統校でも「受験対策をしない」「受験指導の成果が出ても発信しない」では、優秀な生徒は集まらないと考えているよう。

 

・2019年、聖光学院からの合格者数が93人で同校の歴代最多となった。「東大や京大などの最難関大は、短期間の詰め込み型の指導で合格できるものではない。

・中学生の頃から時間をかけていろいろな指導、経験を積み重ねたことが相乗効果を生み、今回の実績に結びついた。」