今回は、高校受験でよく使用される、「合格の可能性」について記載します。
「合格の可能性」という言葉をよく目にします。
模試やテストによって違いますが、例えば、志望校の合格の可能性が80%であれば「合格の可能性が高いな」、50%であれば「半々かな」といったように感じると思います。
駿台中学生テストの説明では、以下の通り記載されています。
【合格の目やす】 学力面からの志望校決定、併願校選定に最適のデータです。高校受験公開テストの豊富なデータに基づき、その高校の合格確実圏(合格可能性 80%)・合格可能圏(合格可能性60%)を偏差値で表示しています。
つまり、本来の意味は、合格可能性が80%であれば、「10回受験したら8回は合格可能」、「10人受験したら8人は合格可能」という意味合いかなと思います。
以下は、早稲田本庄高等学院の偏差値、分布です。(晶文社の高校受験案内から)
この高校の偏差値は、80%が73で、60%が70です。(進学研究会提供の偏差値のようです。)
完全には分かりませんが、偏差値の下にある分布(合格者、不合格者)からもその通りなのかなと思います。
一方で、昨今の高校受験(私立)は、一般受験はかなり少なくなり、単願や併願での進学が多くなっています。
例えば、淑徳高校の偏差値、分布は以下の通りなっています。
実線の特進選抜の偏差値は80%が66、60%が62になっています。
ただ。。。分布だけで判断すると、偏差値58でも80%以上合格しています。56でも超えていますか。
「特進選抜の偏差値は80%が66、60%が62」はどうやって計算しているのだろう。。。という疑問が出てきます。
以下は駿台中学生テストの栄東(東・医クラス)の分布となります。
赤丸の中にある矢印が80%の偏差値のようです。
でも。。。全員合格していますよね。。。栄東の場合、他の高校でも同様ですが、駿台等のテストで基準をクリアした人が受験していることもあり、不合格者は出にくい構造になっています。
いったい。。。どうやって偏差値を算出しているのだろう。。。
偏差値の大きさによって、高校間の比較ができるので、偏差値は必要なのは理解していますが、「合格の可能性」という言葉は合わないような気もしています。
この辺のことをほとんど調べていないのですが、ご存じの方、教えてください!