今回は、晶文社の高校/中学受験案内の情報(東京・私立)について記載します。
高校受験を考える上で、晶文社から出版されている、黄色の「高校受験案内」は大事な情報源かなと思います。
晶文社のサイトを見ると、65年の歴史と書かれているので、1960年ぐらいに登場したようです。
サイトに、「お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、先輩、近所のお兄さん・お姉さんも使った定番の一冊。学校でも図書館でも塾でも、広く長く使われ続けているのは、信頼の証です。」と記載されていますが確かにその通りですね。
高校受験案内の姉妹本として、中学受験案内もあります。こちらは60年の歴史のようです。
高校受験で志望校を考えるにあたり、私立高校の場合は、中学の存在というのは無視できないのかなと思っています。
朋優学院、国学院、駒澤大学、拓殖大学第一、中央大学、中央大学杉並のように、中学がない高校もありますが、多くの高校は併設中学があるのかなと思います。
そこで。。。過去に紹介してきた情報と正直重複感はあるのですが、両方の受験案内を見て纏めてみました。
(取り上げた高校)
・Vもぎの偏差値(高校受験案内の採用偏差値)が60以上の高校
→その高校の主要コースの偏差値が60以上
・高校受験組の生徒数が極端に少なくない高校
→高1の生徒数の内、高入組が概ね20%以上(例:立教池袋、巣鴨、学習院、広尾学園は除外)
・下記表の情報が掲載されている高校
→一部の高校で現役大学進学者数等の情報が記載されていない
【一覧】
(項目の補足)
・高校①②(偏差値・Vもぎ)→高校受験案内で採用されている合格率80%偏差値です。①、②は、右の列「高校 偏差値補足 ①②コース等」で記載したコースの偏差値です。
・中学③④(偏差値・首都圏模試)→中学受験案内で採用されている合格率80%偏差値です。①、②は、右の列「中学 偏差値補足 ③④コース等」で記載したコースの偏差値です。
・現役割合→現役で4年大学に進学した生徒の割合です。(2023年入試)
・高入割合→高校1年の生徒の内、高校受験で入学した生徒の割合です。(2023年入学)
・合流→中学入学組と高校入学組がいつ合流するか。「別」は高校3年とも別々です。「*」は一部例外コースがあります。
・理系割合→生徒の内、理系を選択した生徒の割合です。(2023年3月卒業生)
さすがに小さいので右側の項目「高校偏差値補足 ①②コース等」、「中学 偏差値補足 ③④入試日等」を省きます。
上記の情報の内、「高入割合」「合流」「理系割合」は、中学受験案内から持ってきた情報で、これらは高校受験案内には記載されていません。
高校受験案内の方に掲載して欲しい情報だと思いました。
「高入割合」は中学入学組が多かったら少し不安になりますし、「合流」は「高入割合」にも関係しそうですが、仲が良いグループに入っていくのはそれなりに大変でしょう。
「理系割合」は未回答の高校も多いですが、理系志望で、理系割合が少ないと少し不安になります。。。
「高校①②(偏差値・Vもぎ)」を黄色にした学校は、中学の偏差値より10以上高い学校です。
Vもぎの偏差値と首都圏模試の偏差値は数字的にほぼ同じように見えますが、「江戸川女子、富士見丘、駒込、桜丘、聖徳学園、日本大学第三、文教大学付属」については高校の方がだいぶ偏差値が上がるようです。高校入学組が優位な高校なのかもしれません。
「現役割合」は90%以上の高校を黄色にしました。今やこのクラスの高校では現役で大学に進むのが当たり前になりつつあります。今年の出生数が70万人切るかも。。。ということで今は大学に60万人以上進学しているので、限りなく100%になる時代が到来しそうではあります。
「合流」は特に黄色をつけませんでしたが、高校を選ぶ上で、中学入学組といつから合流するのか?は押さえておいても良い情報ですね。
「理系割合」は40%以上の高校を黄色にしましたが、「城北、桐朋、順天、青稜、東京電機大学、日本大学第三」でした。
日本大学第二も39%で日大附属は理系が比較的多い?!ですかね。
今回、一部の高校に対して一覧化したのですが、中学受験案内や高校受験案内もこれらの主要な項目で一覧化すると、比較しやすくて良いのになーって思いました。
繰り返しになりますが、「高入割合」「合流」「理系割合」は是非高校受験案内にも記載をお願いしたい情報です。
ついでなので、神奈川、千葉、埼玉の私立や国立についても見てみようと思います。