今回は、大阪の文理学科志望者の英検取得推移について記載します。
昨日、令和7年度の大阪の入試結果が公表されました。
一昨年、昨年も同じタイトルでブログを書きましたが、個人的な興味から。。。今年の情報でアップデートしたいと思います。
(この様なブログは時が経過してもX等で使用できるので。。。)
47都道府県の高校受験で、大阪が一番英検を活用していそうです。英検2級以上取得していると、入試の点数が何点であっても一定の点数を保証してくれるのは非常に安心感があります。
それによる弊害もありそうですが、大阪の文理学科で戦う場合、少しでも有利にもっていくために英検を必ず取得する。。。という気持ちも分かります。。。
英検準1級以上保持していれば、英語は満点にしてくれます。2級であれば80%の72点保証してくれます。(大阪は満点が90点)
※厳密に言うと、上記の通り英検とは限らないのですが、ほぼほぼ英検だろうということで、ここでは英検と記載しています。
令和10年度(=2028年度)入試からルールが変わります。英検準1級以上で90%の81点、2級であれば70%の63点の保証となります。
相対的に英検2級の優位性が小さくなります。C問題の難易度がそこまででない年だと63点では心許ない?!かもしれません。
文理学科の高校を中心に、平成30年度から今年度まで並べてみてみたいと思います。
【志願者の内、英検2級以上を保持している生徒の割合】
多くの高校で最高の割合を記録しています。北野高校はなんと96.8%まで上昇しています。志願者407人中394人が英検2級以上を持っていました。保持していない人がレアとなっています。
茨木と天王寺も90%が見えてきました。上位の割合の高校は伸びましたが、下位の割合の高校は数字を落とす結果となりました。
下位の割合の高校が落としたのは少々意外なことです。文理学科の中でも今まで以上に二極化し始めているのでしょうか。
これをグラフにしてみました。
さすがに伸びは鈍化してきています。今の順番はそこまで大きく変わらないのかもしれません。
【志願者の内、英検2級以上を保持している生徒数】
文理学科の合計人数が。。。昨年と比較して減少しました。文理学科で3000人を超えて、この辺が上限になるのでしょうか?!
次に英検準1級以上でも見てみたいと思います。
【志願者の内、英検準1級以上を保持している生徒の割合】
さすがに準1級以上のハードルは高いことが分かります。(そりゃそうですよね。)
ここまで加熱している大阪でも準1級はそこまで多くないことが準1級の難しさを表しているのかなと思います。
これもグラフにしてみます。
さすがの北野高校の割合は年々増えています。それ以外はまだまだ少ないので安心しました?!
【志願者の内、英検準1級以上を保持している生徒数】
北野高校は47人ですか。1学年に47人という数字を見ると多く感じます。都立日比谷高校は、下記記事によると約2割が帰国子女ということで、もしかしたら50人以上の取得者がいるのかもしれません。
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文理学科全体で98名なので、来年には100名を突破しそうです。
令和6年度「英語教育実施状況調査」の結果を見ると、大阪の場合、中3で英検を受検したことのある生徒の割合が
大阪市:84.5%
堺市:33.9%
と、かなり差があることが分かります。この辺の事情が分かっていないですが、地域によって差があることが分かります。
実際に英検3級の資格を取得している生徒の割合は、
大阪市:48.9%
堺市:23.8%
と、こちらもかなり差があります。ちなみに大阪市よりも上なのは、78.8%の福井県と、78.3%のさいたま市、57.0%の横浜市だけです。
https://www.mext.go.jp/content/20250623-mxt-kyouiku01-000042425_4.pdf
久々に大阪の府民の声のページで「英検」で調べてみました。不満?!に思っている保護者の方は多いようです。。。
府民の声 公表(一覧)/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
(参考)