今回は、高校受験案内(本)の分布(合格者/不合格者の分布)について記載します。
私が高校受験案内と出会ったのは、小学6年生の時でした。
私の兄が中学3年生で受験期となり、親が高校受験案内を購入しました。
その高校受験案内を兄よりも一生懸命に見ていた記憶があります。
それまで、世の中にはどのような高校があり、受験がどのような仕組みで、偏差値があるということもその時に初めて知りました。
高校受験案内の中でも合格者/不合格者の分布はよく見ていた箇所です。
難関校になると、合格者の分布も不合格者の分布も同じような形で、ちょっとしたことで合否をわけるのだな。。。ということを感覚的に考えていた気がします。
昨年、娘の兄の受験期に、久々に高校受験案内を見た際に、前に比べて分布を表示している高校が随分少なくなっていることに気づきました。
また、分布はあるものの、ほとんど不合格者がいないと面白味のない分布になっています。。。
これは昔に比べて、推薦等で試験前に、合否がほぼほぼ決まっていることが一般的になってきたためと思われます。
図書館で借りられる高校受験案内が2006年度版のものだったので、いくつかの高校で今年(2023年度版)と比較してみました。
①分布の表記がなくなってしまった高校
【駒込高校】 左が2023年度、右が2006年度
偏差値が60以上の高校でも分布の表記がなくなってしまった高校があります。。。
②そこまで分布が変わっていない高校
【開成高校】 左が2023年度、右が2006年度
【慶應女子】 左が2023年度、右が2006年度
2006年度と比較して分布の形は異なっていますが、高偏差値帯でも不合格者もそれなりにいる高校ですね。
③私的に分布の面白味が減ってしまった高校
【城北高校】 左が2023年度、右が2006年度
【桐朋高校】 左が2023年度、右が2006年度
2022年度入試では城北高校は倍率が1.8倍、桐朋高校は1.4倍
2005年度入試では城北高校は倍率が2.2倍、桐朋高校は2.3倍
で、城北高校はそこまで変わらないのですが、どういうからくりなんでしょう。。。応募者数は減っているのですが。。。
【桐蔭学園】 左が2023年度、右が2006年度
【栄東】 左が2023年度、右が2006年度
桐蔭学園も栄東高校もほぼ不合格者が出さない高校なので、こうなりますよね。。。
最後に、2006年当時よりも随分偏差値が上がった高校を記しておきます。
【朋優学院】 左が2023年度、右が2006年度
15年ぐらいで随分上がりましたね。高校の努力次第で変えることができることが分かります。
20年後ぐらいには分布自体がなくなっているかもしれませんね。。。