今回は、埼玉県の女子校である淑徳与野の「中学から入学した生徒」と「高校から入学した生徒」の、大学受験の合格実績を比較したいと思います。
本「首都圏版 中学受験案内 2023年度」(声の教育社)を見ていると、「中学から入学した生徒だけ」の大学合格実績を掲載している学校が2校ありました。
・桐蔭学園(神奈川県)
・淑徳与野(埼玉県)
前から、同じ学校で中学から入学した人と、高校から入学した人の大学進学実績はどちらが良いのか。。。は気になっていたので、「淑徳与野」について比較してみました。
【偏差値】
(中学)四谷大塚80%偏差値:58、首都圏模試80%偏差値:69
(高校)色々なコースはありますが、単願や併願で入るには埼玉県の北辰テストの偏差値で69以上が必要そうです。
中学から入るにしても、高校から入るにしてもかなり大変だということが分かります。
【クラス編成】
中学から入学した生徒と、高校から入学した生徒は、基本的には一緒のクラスにはなることはなさそうです。
(中学)
中学入学組は、高校2年生の間には高校課程は完了して、入試問題演習に入っているようです。高校組のこのような図はないのですが、恐らくは中学組のほうが進度は速いと思われます。
(中学入学組の中3時点の英検取得率)
中学入学組は準2級以上取得者が約80%ですが、高校入学組はここまでは達していないと思います。
では、合格実績を比較していたいと思います。
【合格実績比較】
(国公立)
人数は高校入学組のほうが圧倒的に多いです。黄色の部分は割合が多いほうです。
割合で言うと、中学入学組が優位ですが、そこまで国公立を目指す学校ではなさそうで、比較しても。。。という感じですね。
(私立)
私立は中学入学組が優位でしょうか。早稲田大学は高校入学組が優位となっていますが、上智大、東京理科大、中央大、法政大は、かなり中学入学組が優位ということが言えるのかなと思います。
この学校は2022年度の現役進学率が97%で、ほとんど浪人する生徒がいない学校です。
そういうこともあり、中学入学組が優位なのかもしれません。
ただ全体をならすと、そこまで高校入学組が劣っている訳ではないので、埼玉県の北辰テストで69以上の生徒は、大学受験でもそれなりに戦えることが分かります。
これは推測ですが、高校から淑徳与野に入る生徒は、
・3教科優位(5教科にすると少し落ちる)で単願で入学した生徒
・県立高校が不合格で入学した生徒
だと思われるので、国公立を受験する生徒が少ないのかな。。。と思いました。
高校受験組としては他の高校も知りたいですが、なかなか公表はしてくれない情報ですね。。。
最後に、上記の情報は下記に記載されています。
(中学受験版)
(高校受験版)
ちなみに桐蔭学園の合格実績は下記に記載があります。