今回は、本の"国語の成績は観察力で必ず伸びる"を読んで考えたことを記載します。
他のブロガーさんの記事で紹介されていたので、早速買って読んでみました。娘にとって、国語はかなり未知なところもあり、国語力を伸ばせるのであれば取り入れたいなという動機からです。
著者は高知にある塾の中心者のようで、「観察力」を磨くトレーニングで、子ども達の学力を劇的に変えてきたようです。
以下、本からの抜粋です。
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1章では、国語が苦手な子を観察して発見した「読みグセ」について記載されています。
国語が苦手な子には3つの「読みグセ」があるようです。
・「読み飛ばし」タイプ
→言葉をどんどん飛ばして読む
・「主観読み」タイプ
→作家の言わんとすることを理解せず、自分の主観で勝手に文章を解釈する
・「文字通り読み」タイプ
→はっきりと書かれてあることしか情報として読み取らない、読み取れない
上記の「読みグセ」は「観察力」を磨けば改善するそうです。
2章では、国語が苦手になる理由について言及しています。
・国語では語彙力を増やすことが軽視されている
・テレビを観ないことが語彙力不足に拍車をかけている(博学で賢い子を育てるためには欠かせないツール)
・「読み聞かせ」から「一人読み」へ安易に移行させている
・「ガリ勉」で国語力を低下させている
・読解問題を解き直すという「時間の無駄遣い」をしている→国語が得意な子はほとんどしていない
3章では、「読み飛ばし」タイプを克服する「気づく目」を育てる方法について記載しています。
・(小学低・中学年向け)見たことを正しく伝える「一文観察作文」トレーニング
→絵や写真を使って、それを観察させて、5W1Hを意識しながら文を作る
・(小学生向け)四季の移ろいに気づく「きせつ絵日記」トレーニング
→季節の移ろいを発見して作文する「きせつ絵日記」
・(小学低・中学年向け)アイスクリームの五感観察作文
→アイスクリームを冷凍庫から出して、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚を駆使して説明文を作る
・(小学校高学年~高校生向け)表現力と根気が育つ五円玉観察作文
→五円玉や化石など、ちょっと複雑な絵柄や形のもので説明文を作る
4章では、「主観読み」タイプを克服する「客観的な目」を磨く方法について記載しています。
・(小学校4年生~中学生向け)だまし絵作文
→だまし絵(例:有名な、見方によって若い婦人と老婆に見える絵)を使って、説明文を作る
・(小学校高学年~中学生向け)オルトラーノ作文
→ジュゼッペ・アルチンボルドのオルトラーノの絵を使って、説明文を作る
・(高校生向け)フォリー・ベルジェールのバーの作文
→フォリー・ベルジェールのバーの絵を使って、説明文を作る
・(小学校中学年~中学生向け)時間的視野を変える「比較観察」トレーニング
→歌川広重の浮世絵「東海道十一 五十三次 箱根 夜中松明登り」を見て、「昔の旅と今の旅、どちらがより良い旅か?」というグループディスカッションをする
5章では、「文字通り読み」タイプを克服する「見えないものを観る目」を磨く方法について記載しています。
・(小学校高学年~高校生向け)部屋の住人はどんな人?
→絵(ファン・ゴッホの寝室)を見て、気づいた点を文章にして、部屋の住人がどんな人物かを推理して作文する *ゴッホの絵であることは教えない
・(小学校高学年~高校生向け)ピカソのメッセージを読み解く
→ピカソの絵(科学と慈愛)を見て、グループディスカッションをする *ピカソの絵であることは教えない
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感想ですが、書かれていることは真っ当なのですが、家庭で実施するのは難しい。。。って思ってしまいました。手をかけられる親であればいけるかもしれません。
本に出てくる問題の一部は、娘とやってみました。
本が好評であれば、これに沿うような問題集が出てくるでしょうか。。。問題集依存がダメなんでしょうが。。。
興味があれば読んでみてくださーい。